作家紹介#1
今年度も個性豊かな作家たちが、布佐のまちを彩っています。中でも皆さんから特に注目をいただいている作家をここでご紹介していきます。早いもので会期もあと僅か、今週末までとなりました。皆さん、是非足をお運びください。
「 藤村幸雄 」 初めての展覧会 15年の集大成
昭和9年7月28日生まれ 平成10年アコモード入居 右不全麻痺のリハビリとして絵画制作を15年ほど前より開始。当初より、利き腕の右手ではなく、左腕で筆を持ち始める。藤村氏の作品は、様々な制約の中、色鉛筆や水彩色鉛筆を使用し、独自の表現力を活かした画風となり、圧倒的な存在感と感性が描かれている。その作品の一つ一つに藤村氏の強い想いや願いが詰め込まれているように感じられる。
アコモードに入居して18年。体力も徐々に衰え、今では車椅子の生活となった藤村氏だが、制作活動は精力的に継続している。その作品は藤村氏の存在そのもの。自身がこれまで歩んできた人生すべてを詰め込んだ。これらの作品は藤村氏が生きてきた証であり、存在の証。これからも自らの存在をキャンバスに描き続ける。
藤村氏より 『皆さんに見ていただくような体操苗ではないんですが、嬉しいです。 恥ずかしさもありますが、こんな思いになるのは何年振りでしょうか』
作品素材: 画用紙、色鉛筆、水彩色鉛筆、鉛筆